成長過程

絵のこととか日頃のこととか話します

美術館をおすすめする

こんにちは、いーりです。

 

リクエストにありました「おすすめ美術館」について書いていきます。

びっくりだね、全部香川県にあるよ。ごめんね、でもおすすめだから行ってみてね。

空間芸術多めです。「美学は知性で読むもの」という近代の傾向があまり好きではないので、そこから遠くなっても「いいな」って思えるものをおすすめしています。

ちなみに地中美術館は通路すら作品だから写真撮っちゃだめだよ、絶対だめだから撮らないでね。シャッター音マジで殺意わく。撮りたい気持ちはめっちゃ分かるけど。

 

豊島美術館

アクセス最悪、展示物はひとつだけ。でも行ってほしい。それだけの価値がある。

画像検索でもかけてみてください、何がオモシロイんやって思う人いると思う。あそこは誰でも入れるお寺みたいな場所かなあと思っています。入場日時を予約して、1000円ちょっとの入館料、一日中入館できます。

館内は静謐な空間です。コンクリートで作られているので、音がめちゃくちゃ響きます。天井に穴が開いているのですが、夏は蝉の声がよく入ってきます。

内部には水があふれ、小さな皿や球が置かれています。内部には泉ができあがっていきます。

なんていうのか。水の通路の邪魔にならないように床に寝そべって、静かにひたすらぼんやりとできる空間ってそうそうないです。誰もが静かで、床はひんやりと冷たく、人工物の生えた自然と一体になれる感覚。感覚が研ぎ澄まされていくような気持ちになれます。すべてのことに疲れたら交通費と入館料と宿代握りしめて行ってください。

 

地中美術館

アクセスまあまあ悪い、展示物は変わらない。それでも行ってくれ。現代美術に触れるにはちょうどいい。

モネとデマリアとタレルと安藤忠雄の作品があります。デマリアの作品は日本じゃここだけです。ガンツ玉とか言い出す人は発想が乏しすぎるのでもうちょっと修行してから来てくれ。デマリアが好きすぎて通ってるうちに他の作品も好きになっていっておすすめに入れた。年パス10000円也。どうやって元とるかっていうと、一回直島に行ったときに複数回入館すればよい。5回で元とれる。一回買ったことあります。高級感がすごい。

なおデマリアは好きすぎて、大学の図書館に作品集のリクエストして通してもらいました。

 

猪熊弦一郎現代美術館

いーりの生家近くにある美術館。略称MIMOCA。ここはアクセスそこそこいい、新幹線と特急で行けるし駅から徒歩一分という優秀さ。

猪熊弦一郎先生の常設展と、企画展があります。企画展は絵画もやるし立体物もやってます。

馴染みのないひとに説明すると、「ひとつ前の三越の赤い包装紙(華ひらくという題がついてます)と手提げ袋つくったひと」です。他にも上野駅に壁画とか作ってるからちょっと調べてみてください。

あまりに身近でうまく説明できないので小ネタの紹介すると、オリジナルお土産品の充実っぷりがすごいし普段使いできる。大学時代はここのTシャツずっと着てた。

猪熊先生の企画展で以前あった「ねこたち」という展示が最高によかった。猪熊先生は猫が大好きでいっぱい飼ってた(やはり神絵師は猫を飼うのか)のですが、飼い猫の絵がめちゃくちゃ多いんです。企画展あって本になったんだっけ。Tシャツにはなってますし手ぬぐいにもなってます。猫好きは十中八九かわいいって言うと思う猫を描きます。マジでかわいい。ぶさいくな感じがたまらんのです。

ただひとつだけ、これは名画にほぼ共通することだと思うのですが、「エネルギー」というか「圧」がすごい。圧倒的パワーを感じる。猪熊先生は「アートはヴァイタミン」とか「美術館は心の病院」とか言ってますけど、頑丈な杖ついてないと骨折するレベルの熱量があります。元気な時に行くのが良いでしょう。線画のネチコヤンはめっちゃかわいい。あれはなんていうかヴァイタミンですわ。

 

あんまり古典絵画をうまく鑑賞できないので美術館にはそんなに行かないんですが、その中でのおすすめでした。経験値不足なのでもっといろいろ行ってみたいですね。特に常設展をしっかりやってるところ。